アパート経営に資格は必要か?と疑問に思う人もいると思いますが、結論からいうとアパート経営は資格がなくても可能です。しかし、取得しておくとアパート経営に役立つ資格もあります。
今回は、アパート経営に役立つ資格である、賃貸不動産経営管理士・不動産実務検定・FPの3つの資格をピックアップして解説していきます。
目次
アパート経営の資格「賃貸不動産経営管理士」

1つ目は、賃貸不動産経営管理士の資格であり、以下の点を知っておきましょう。
- 賃貸不動産経営管理士とは?
- 賃貸不動産経営管理士で学べること
- 賃貸不動産経営管理士を取得するメリット
賃貸不動産経営管理士とは?
賃貸不動産経営管理士とは、読んで字のごとく「賃貸不動産」の管理に関する資格です。当然ながらアパート経営は賃貸不動産になるので、その経営方法を学ぶことができる資格になります。
賃貸不動産経営管理士の資格と似た資格に「マンション管理士」がありますが、マンション管理士は難易度が高いのでわざわざ取得するほどではありません。
また、マンション管理士は管理会社がディベロッパーと対等に話すための「ビジネス的」な資格です。一方、賃貸不動産経営管理士は、どちらかというと一般の人が自ら不動産経営するために必要な知識を学べます。
賃貸不動産経営管理士で学べること
賃貸不動産経営管理士の資格を取ると具体的に以下の試験内容になるので、これらのことを学ぶことができるということです。
- 賃貸管理の意義や役割について
- 賃借人募集に関する一連の業務
- 賃借人と賃貸借契約を結ぶ際の注意点など
- 不動産の管理実務について
- 建物や設備の知識
- REITや税金・保険について
上記のように、実際にアパート経営の実務に関連することが多いです。また、難易度は「易しい」レベルなので、膨大な勉強量は必要ありません。このように、実務に即した資格を保有することは、実際に不動産運営する上で役に立ちます。
賃貸不動産経営管理士を取得するメリット
賃貸不動産経営管理士を取得するメリットは以下の通りです。
- 契約関係の注意事項が分かる
- 共用部の修繕についての理解が深まる
- アパート経営の管理部分について深く学べる
賃貸不動産経営管理士で学ぶことは、アパート経営の実務に活きてきます。上記のことは実際に体験してみないと分からないことですが、賃貸不動産経営管理士の資格を取得することで、物件運営前に知見を蓄えられるのはメリットです。
また、賃貸物件の建物や設備についての知見も得られるので、普段は触れられないことを学べる点も大きなメリットといえるでしょう。
アパート経営の資格「不動産実務検定」

2つ目に紹介する資格は不動産実務検定です。この資格については以下を知っておきましょう。
- 不動産実務検定とは?
- 不動産実務検定で学べること
- 不動産実務検定を取得するメリット
不動産実務検定は今回紹介する資格の中でも難易度は最も易しいので、取得しておいて損はない資格といえます。
不動産実務検定とは?
不動産の実務検定は、以下のような人を対象にしています。
- 大家になるのがはじめて不動産運営の基礎知識が欲しい
- 現在不動産運営中であり空室などの悩みを抱えている
- 現在土地を持っておりどのように活用すれば良いか分からない
要は、不動産投資初心者でありながらも、賃貸経営をしたい…けど実務経験がないので不安を覚える人のための資格になります。
不動産実務検定は「資格」ではありますが、試験はなく講習のみです。つまり、不動産実務検定は丸一日かけてアパート経営をはじめとした賃貸経営の基礎を学ぶことができる資格といえます。
不動産実務検定で学べること
実際、不動産実務検定の講習を受けると、以下のようなことが学べます。
- 賃貸市場の変化と対応方法
- 宅建業法や区分所有法などの不動産運営に関連する法律
- 確定申告や法人化などの税金関係について
- 不動産投資ローンの金利動向や金利種類など
- 家賃査定やサブリースなど不動産管理について
不動産実務検定というくらいなので、座学というよりは「実際に不動産運営時に役立つ実務」を学ぶことができます。
また、不動産実務検定の講師は不動産会社の代表やFPなど、実務経験が豊富な人を選任している点も特徴といえるでしょう。
不動産実務検定を取得するメリット
不動産実務検定を取得するメリットは、賃貸経営について広く浅く学べるという点です。1日の講習だけなので取得に時間がかからない分、どうしても知識レベルは浅くなります。
しかし、実際は「アパート経営してみなければ分からない」ことも多いので、アパート経営をはじめる前は広く浅くの知識だけでも問題ありません。
少なくとも不動産実務検定を取得して不動産会社が主催するセミナーなどに出席すれば、そのセミナーからより多くのことを吸収できるでしょう。
アパート経営の資格「ファイナンシャルプランナー(FP)」

最後に紹介するのはファイナンシャルプランナー(FP)です。FPは、お金についての資格なので不動産と関わりが薄いと思うかもしれませんが、お金全般のことは投資に役立ってきます。
FPについて以下の点を知っておきましょう。
-
- FPとは?
- FPの勉強をして学べること
- アパート経営で役立つこと
FPとは?
上述のように、FPは「お金」に関することを学ぶ資格です。そもそもFPに役割は「顧客の人生の夢や目標を達成させるために、経済的な観点からプランを練ること」になります。
一般的にFPと名乗っているレベルはFP2級(≒AFP)ですが、アパート経営のためにFPを取得するならFP3級でも十分でしょう。
FPの勉強をして学べること
FPの資格を取得するための勉強をして学べることは以下の点です。
- 日常生活の家計管理の方法
- 老後の必要資金の考え方
- 将来的にどのくらいの教育費がかかるか
- 住宅ローンや基本的な投資商品について
- 所得税や控除を含む税金全般
- 年金・保険・贈与・相続など
このように、FPの勉強をして学べる範囲は非常に広いです。また、ローンや投資商品など、不動産投資と直接関連する部分もあります。
アパート経営で役立つこと
では、実際にFPがアパート経営で役立つことは以下の点です。
- 将来のキャッシュフローを考えるとき
- ほかの投資との比較
将来のキャッシュフローを考えるとき
不動産投資は、将来の空室率や家賃下落、そして支出を踏まえた上で長期のキャッシュフローを作ることが重要です。
そのため、老後に必要な資金や日々の家計管理を学べるFPは役立ちます。これらの知識をベースに借入額を考えることもできますし、老後資金はいくら必要か?を考えることができ、結果的に将来のキャッシュフロー作成につながります。
ほかの投資との比較
上述のように、FPは投資商品を学ぶので、投資信託・債券・株式投資なども学べます。そのため、自分にはアパート経営は向いているのか?を見極めることも可能であり、アパート経営はと株式投資…など、複数の投資を行うことも可能です。
アパート経営の資格まとめ

アパート経営には、上記のような資格を取得しておくと役に立つでしょう。とはいえ、必須ではないので情報収集と並行しながら必要であれば取得する…のようなイメージで問題ありません。
アパート経営に資格が必須ではありませんが、やはり勉強は必要です。そこで、入居率99%を誇るシノケンのセミナーや相談会をおすすめします。このセミナーや相談会は累計40,000人が参加している実績があるので、初心者の人でも学びやすいセミナーといえるでしょう。