不動産投資は、収益性が高く比較的安定している投資なので、検討している人は多いでしょう。しかし、初心者が不動産投資を始めるときには気を付けることがあります。
それは、情報収集の方法と、不動産投資をはじめる前に知っておくべきことを理解する点です。この記事では、初心者が不動産投資の始め方として最適な方法を解説していきます。
目次
不動産投資初心者の情報収集方法

初心者が不動産投資の「始め方」に気を付けるべき1つ目は、情報収集の方法です。初心者は、以下のステップで情報収集しましょう。
- ネットで広く浅く学ぶ
- 本などで深く学ぶ
- セミナーに参加してプロの話を聞く
- とにかく物件をチェックする
というのも、不動産投資の初心者は分からないことが多いため、情報収集の方法を知らないと無駄な時間をかけてしまいがちだからです。
ネットで広く浅く学ぶ
まずは、ネットで広く浅く学ぶことを心がけましょう。その際には以下がポイントになります。
- 分からなければ深掘りしない
- 物件種類を限定しない
分からなければ深掘りしない
ネットなどで不動産投資について情報収集していると、たとえば「利回り」や「減価償却」、「税金」など色々な情報に触れることでしょう。
このとき、1つの単語の意味が分からなくても、そこで深掘りしない方が良いです。なぜなら、広く浅く学ぶことで自然と分かってくることが多く、1つ1つ深掘りしていると時間がかかってしまうからです。
そうなると、結局手間がかかり、十分な情報収集ができなくなってしまいます。そのため、分からないことがあったら、一旦はそのままにして情報収集をつづけましょう。
物件種類を限定しない
また、ネットで広く浅く学ぶときには、「区分マンション投資」や「アパート投資」など、はじめから取得する物件種類を決めない方が良いです。
というのも、情報収集してみることでメリット・デメリットが理解できるので、はじめから物件種類を限定すると選択肢を自ら少なくしているからです。
漠然と「アパート経営が良さそうだな…」などと思う分には構いませんが、一旦は物件種類を限定せずに広く浅く学びましょう。
本などで深く学ぶ
ネットで広く浅く学んだ後は、本などで深く学びましょう。その際のポイントは以下になります。
- 物件種類は限定する
- なるべくピンポイントなテーマにする
物件種類は限定する
ネットで情報収集した後は物件種類を限定しましょう。というのも、本から情報収集するメリットは、あるテーマに沿って深く学べるからです。
言い換えると、広く浅く学べるテーマを選ぶのであればネットで良いので、本から情報収集するときには物件種類を限定して深く学びましょう。
なるべくピンポイントなテーマにする
また、なるべくピンポイントなテーマを解説している本にしましょう。たとえば、以下のようなテーマです。
- 不動産投資の融資について
- アパート経営の管理について
- ワンルームマンション投資の税制について
このように、物件種類を絞り、かつ「融資」や「管理」「税制」など、テーマを絞ることでより深く学ぶことが可能です。
セミナーに参加してプロの声を聞く
自分の気になるテーマを本で深掘りしたら、次にセミナーに参加してプロの声を聞きましょう。セミナーに参加する際のポイントは以下です。
- 主催者や登壇者をチェック
- 情報収集ゼロでも問題はない
主催者や登壇者をチェック
まず、セミナーの主催者や登壇者をチェックしましょう。主催者は、できるだけ不動産投資に関する実績が豊富な企業が良いです。
実績が豊富であるほど、不動産投資のノウハウが積み重なっていますし、セミナーのノウハウもあるので内容の濃いセミナーになっているはずです。
また、実際に登壇する人の経歴や実績も重要なので、なるべく不動産投資経験が豊富だったり、ある分野に詳しい人が登壇者であるセミナーをチェックしましょう。
情報収集ゼロでも問題はない
どのセミナーに参加するかは、ネットや本で情報収集した後に「さらに深掘りしたいこと」を軸に選べば良いです。ただ、セミナーの場合は情報収集ゼロでも問題はありません。
情報収集してからの方が理解度は高まりますが、たとえば「初心者のための~」などのセミナーであれば情報収集ゼロの方にも分かりやすいでしょう。
そのため、ネットや本でじっくりと情報収集する時間がない方は、はじめから不動産投資セミナーに参加しても問題はないです。
とにかく物件をチェックする
セミナーで情報収集した後は、とにかく物件をチェックしましょう。その際のポイントは以下です。
- ネットで検索して相場感を知る
- 不動産会社に直接紹介してもらう
ネットで検索して相場感を知る
まずは、ネットで物件を検索して相場感を知りましょう。たとえば、「東京都○○区」の物件を検索して、利回りや物件価格などをチェックしていると、ぼんやりと相場が分かってきます。
不動産会社に直接紹介してもらう
そして、実際に物件を探すと気は不動産会社に紹介してもらいます。というのも、投資用物件の中でも特に優良物件は、ネットに露出していない情報も多いからです。
なぜなら、不動産会社が優良物件は「出回り物件」にしたくないので、検討度合いの高い方に個別に紹介するためにネットに露出しないからです。
そのため、ネットで検索しつつ不動産会社に紹介してもらう物件をメインに考えましょう。その際は、上述したセミナーを受けた「信頼できる不動産会社」がおすすめです。
初心者が不動産投資するときに知っておくべきこと

初心者が不動産投資の「始め方」に気を付けるべき2つ目は、不動産投資をはじめる前に以下の点を知っておくことです。
- 不動産投資の始め方を知る
- 長期のシミュレーションを立てる
不動産投資の始め方を知る
まずは、不動産投資の始め方である以下を知りましょう。
- 情報収集
- 物件検索
- 現地確認
- 買付申込み
- ローン審査
- 契約&引渡し
「情報収集」「物件検索」は上述した通りです。次のステップは現地確認であり、物件の周辺状況を入念に確認します。仮に空室であれば室内も確認できるので、設備の不備なども含め確認するという流れです。
そして、物件が気に入れば買付申込みをしてローン事前審査に進み、ローン事前審査に承諾すれば売買契約を締結します。
その後、ローンの本審査&契約を結び、物件の引渡しを受けるという流れです。この一連の流れは、不動産投資の始め方として頭に入れておきましょう。
長期のシミュレーションを立てる
また、初心者が不動産投資の始め方として知っておくべきことは、収支シミュレーションは長期間(20年以上)のスパンで考えるということです。
というのも、不動産投資は家賃収入をもらいつづけるという長期投資です。そのため、たとえば以下のような収入・支出の変動があります。
- 空室や家賃下落による収入変動
- 賃借人が退去したときの修繕費用
- 共用部の修繕費用
- 設備が故障したときの交換費用
このような収入・支出の変動は長期スパンでシミュレーションしないと分かりませんが、初心者だと数年という短期で考えがちです。そうなると、「10年経過時点で赤字物件」ということもあり得るので注意しましょう。
不動産投資の初心者まとめ

このように、不動産投資の始め方として、正しい情報収集・不動産投資の流れ・長期シミュレーションが重要であることを初心者は理解しておきましょう。
それら全てには「信頼できる不動産会社」が関係してくるので、セミナーへの参加は必須といえるでしょう。そのセミナーで信頼できる不動産会社を見極め、不動産投資をサポートしてもらうことが成功の秘訣です。