不動産売却時は、いくらで売れるのか?どのくらいの費用がかかるのか?という点が気になるものです。不動産は一千万円単位の商品なので、仮に売却価格が1%違うだけでも数十万円の違いになります。そこでこの記事では、不動産売却時の相場や費用はどのくらいか?について詳しく解説するので、不動産売却を検討している人は参考にしてください。
目次
不動産売却の相場や費用で知っておくべきこと

不動産売却の相場や費用で知っておくべきことは以下の通りです。
- 相場は不動産会社に査定依頼する
- 自分でも相場調べられる
- 不動産売却にかかる費用とは?
相場を知るためには不動産会社に査定依頼する
1つ目に知っておくべきことは、相場を知るためには不動産会社に査定依頼するという点です。この点について以下を解説していきます。
- 査定依頼をして相場を知る
- 査定は複数社へ依頼する
- 査定依頼は一括査定サイトが良い
- 不動産会社は査定額の根拠で選ぶ
査定依頼をして相場を知る
不動産の相場価格を知るためには、複数社へ査定依頼しましょう。査定依頼というのは、「恐らく売れるであろう価格」を算出することであり、相場価格とほぼ同じです。査定依頼は無料で行うことができるため、相場価格を知るためは、まず査定依頼をすることからはじめます。
査定は複数社へ依頼する
そして、査定依頼は一社ではなく複数社にしなければいけません。というのも、不動産会社によって査定金額は異なるからです。そのため、仮にA社にしか査定依頼しなかったとしたら、自動的にA社の査定金額が相場金額になります。
しかし、実はA社が苦手なエリアの不動産売却であり、他社よりもA社の査定価格は低かったとしたらどうでしょうか?この場合は、本来であればもっと高く売れたはずなのに、A社にしか査定しなかったおかげで、相場価格よりも低い金額を相場価格と思い込むことになります。このようなことにならないように、査定は複数社へ依頼することが重要なのです。
査定依頼は一括査定サイトが良い
また、不動産会社へ査定依頼するときには、一括査定サイトを利用しましょう。一括査定サイトとは、ネット上から物件情報などを入力するだけで、5~6社へ一括で査定依頼できるサイトです。つまり、時間をかけずに、楽に査定依頼できるということです。
もし一括査定サイトを利用しなければ、個別に不動産会社へ査定依頼するので手間がかかってしまいます。また、そもそも「自分の不動産を査定してくれる不動産会社」を探す手間もかかりますが、一括査定サイトであれば、査定してくれる不動産会社も自動でピックアップしてくれるのです。
不動産会社は査定額の根拠で選ぶ
一括査定サイトを利用して複数社に査定依頼すると、大体の不動産会社が1~2営業日で査定結果を返してくれます。そのときの注意点は、査定金額ではなく「根拠」で選ぶということです。つまり、査定金額が高いからといって売却を依頼してはダメで、その査定額を算出した根拠をヒアリングした上で不動産会社を選定する必要があるということです。
根拠をヒアリングすることで、たとえば以下のような不動産会社であれば査定額が高くても信用できます。
- 最近近くで不動産売却を成立させた
- 売却するエリアで何年も不動産売却をしている
- 既に検討顧客を何件か抱えている
逆に、上記のような根拠がないのに査定金額が高いと、結局売却価格は下がる可能性が高いです。だからこそ、きちんと査定額の根拠をヒアリングする必要があるのです。
自分でも相場調べられる
2つ目に知っておくべきことは、自分でも相場を調べられるということです。前項のように、相場は不動産会社に査定依頼することで調べることができますが、実は以下サイトを利用すれば自分でも調べることができます。
上記のサイトを紹介した後に、自分で相場を調べる注意点についても解説していきます。
REINS Market Information
REINS Market Informationは、不動産会社のみが閲覧できるREINSのデータと同じデータを閲覧することができます。ただし、個人情報保護のために住所を特定することはできず、広い範囲での成約事例しか閲覧することができません。たとえば、「豊島区西池袋〇丁目の築15年55㎡のマンションが××万円で成約した」などが分かります。
上述したように、相場価格は査定価格とほぼイコールであり、査定価格は周辺の成約事例を基に算出します。つまり、REINS Market Informationで周辺の成約事例を調べることができれば、相場価格は自ずと分かるということです。
土地総合情報システム
土地総合情報システムはREINSとは違い、国土交通省が実施するアンケートに基づいた成約価格を調べることができます。REINSは不動産会社が成約事例を打ち込みますが、土地総合情報システムは成約自身のアンケート(自己申告)が基になっているということです。
そのため、REINSよりは成約事例数も少なく、正確性もやや劣るといえるでしょう。しかし、REINS Market Informationも土地総合情報システムも検索の手間がさほどかからないので、この2つのサイトで相場を調べておくことをおすすめします。
あくまで参考価格として認識する
前項の2つのサイトで相場価格を調べておけば、上述した「査定価格の根拠」を見極めやすくなります。ただし、上記はあくまで参考価格として認識しましょう。というのも、REINS Market Informationは正確な住所までは分かりませんし、成約時期などにも幅があります。
また、土地総合情報システムは事例数の少なさや正確性がやや低いからです。そのため、不動産会社が提示した査定額のあまりにかけ離れていないか?を確認する基準価格として、上記2つのサイトから算出した相場価格を認識しておく程度にしておきましょう。
不動産売却にかかる費用とは?
3つ目に知っておくべきことは、不動産売却にかかる費用である以下です。
- 仲介手数料
- 登記関係費用
相場価格を知ったことで、大体どのくらいの金額で不動産が売却できるか分かったと思います。しかし、その売却価格に上記の「売却時の諸費用」を加味して考えることが重要です。
仲介手数料
不動産売却時は、以下のように売却価格によって利率が変わる仲介手数料がかかります。
売買価格 | 仲介手数料率 |
200万円未満 | 売買金額×5% |
200万円超~400万円以下 | 売買金額×4%+2万円 |
400万円超 | 売買金額×3%+6万円 |
たとえば、不動産を売却して2,300万円で成約したなら、「2,300万円×3%+6万円=75万円」に消費税が加算されて82.5万円が上限となります。「上限」とはいえ、基本的には上限いっぱいで請求されるケースが多いです。
登記関係費用
登記関係費用とは、具体的に以下の費用になります。
- 抵当権抹消の登録免許税
- 司法書士に支払う報酬
抵当権抹消の登録免許税は、不動産1個につき1,000円になります。司法書士に支払う報酬は、司法書士事務所によって異なりますが、相場は数万円~高くても10万円程度です。これらの費用を加味した上で不動産売却を進めることをおすすめします。
不動産売却の相場まとめ

このように、不動産売却の相場は不動産会社に査定依頼すれば分かります。また、自分でもざっくりと相場を把握しておくことで、査定金額の確からしさを見極めやすくなるでしょう。そんな「査定依頼」をするときには、イエウールの利用がおすすめです。
イエウールは、ネットから物件情報などを入力するだけ、簡単に複数社へ査定依頼できるサイトです。イエウールは参画企業数も一括サイトの中でトップクラスなので、地場の不動産会社もあれば大手の不動産会社もあります。そのため、自分と相性の良い不動産会社を見つけやすく、結果的に不動産を高く・早く売りやすいです。