土地の売却や建て替えなどがあれば、土地に建築されている建物を解体することもあります。
しかし、家を解体するという経験をすることは稀なので、解体費用の相場も分からない…という方も多いでしょう。
そこでこの記事では、家を解体するときの相場費用はいくらか?どのような流れで解体するか?という点について詳しく解説していきます。
目次
40坪の家解体費用の相場金額や知っておくべきこと
家の解体費用の相場や、解体業者の選定をどうするか?という点について以下より解説していきます。
家の解体費用相場
まずは、解体費用の相場金額を見ていきましょう。構造・坪数別の解体費用相場は以下の通りです。
構造別の相場 | 20坪 | 30坪 | 40坪 | 50坪 |
---|---|---|---|---|
木造 | 32,000円 | 29,000円 | 28,000円 | 28,000円 |
鉄骨造 | 29,000円 | 34,000円 | 32,000円 | 37,000円 |
鉄筋コンクリート造(RC) | 38,000円 | 58,000円 | 40,000円 | 46,000円 |
上記は坪単価になります。そのため、40坪の建物であれば木造で112万円(28,000円×40坪)、鉄骨造で128万円(32,000円×40坪)、鉄筋コンクリート造で184万円(46,000円×40坪)が相場金額になります。
解体するときの流れ
前項で40坪の家の解体費用が分かったと思いますが、いざどのように解体を依頼すれば良いのか?を知りたい人も多いと思います。そこで、解体するときの流れである以下を解説していきます。
情報収集
冒頭でいったように、家を解体するという経験は稀なので、まずは家の解体に関する情報収集を行いましょう。この記事のように、解体に関する情報を集めることも大事ですが、家の解体時に必要になる以下の書類を準備しておくことも大事です。
- 土地建物の図面
- 登記簿謄本など
- 税務関係の書類
とにかく、建物情報が分かる書類…もっというとその家を取得したときの書類は全部準備しておきましょう。それが、その家の「情報」となり、見積もり時などに利用できます。
解体業者の選定
次に、解体業者の選定をします。おすすめの選定方法は後述しますが、解体業者によって解体の内容・質・費用・工期などが異なるという点は認識しておきましょう。そのため、解体業者の選定は非常に重要であり、家を解体するときに最も重要なフェーズといえます。
現地調査
解体費用や解体方法は、その家の規模や構造だけではなく、立地や家の形状など色々な要素によって変わってきます。そのため、解体業者も一旦は見積もりを出すものの、最終的な金額は現地調査をしないと算出できません。
具体的には、現地調査によって以下の部分をチェックします。
- 建物の構造や建物の状態
- 周辺の環境などの立地面
- 重機などの搬入ルート
- 境界線や地中物の確認
たとえば、同じ規模・構造・形状の建物だとしても、その家に行くまでの道路が狭ければ搬入方法は変わってきます。また、1階部分が広いと撤去しにくい基礎部分も広範囲に渡るので、手間がかかり費用も高くなるのです。このような点をチェックするために、現地調査を行います。
また、この現地調査を入念に行わないと、近隣からのクレームリスクが高まるので注意が必要です。たとえば、重機の搬入時は一時的に通行止めの道路が出てくるかもしれませんし、現地確認を怠ったことで工期が伸びればクレームリスクにつながります。そのため、入念な現地調査をしているかどうかも、業者選定の決め手の1つになります。
見積もり確認
現地調査が終わった後は見積もりの確認をします。見積もり依頼をしたからといって、その会社に依頼しなければいけないわけではありません。むしろ、上述したように複数社に見積もり依頼して、その金額と内容の違いを比較する必要があります。
解体業者との契約
見積もりの金額と内容を確認したら、実際に解体してもらう業者を一社に絞ります。そして、その解体業者と解体工事契約書を締結するという流れです。稀に追加工事費用などを請求するために、契約書を締結しようとしない業者もいますが、そのような業者は悪質な業者なので避けた方が良いです。
国土交通省も「発注者・受注者間における建設業法令遵守ガイドライン」で、解体業者とは必ず契約書を交わすように注意喚起しています。また、契約書に以下がきちんと明記されていることを確認することも重要です。
- 工事内容の詳細
- 解体工事費用の総額
- 項目ごとの費用詳細
- 工事期間
近隣への挨拶
解体工事は騒音や振動、粉塵などの影響で近隣に迷惑を掛けてしまいます。また、建物の規模や構造などによりますが、解体の工期は1か月程度から長いと3か月ほどかかる場合もあります。さらに、近隣の道路を利用できない期間もあれば、余計近隣の方には迷惑を掛けてしまうでしょう。
そのため、解体工事を行う旨の挨拶を近隣の方へ行い、クレームや問い合わせがなるべく来ないように配慮します。一般的に近隣への挨拶は解体業者が行いますが、親しい近所の方には施主(依頼主)から挨拶した方がスムーズです。
配管や配線の撤去
解体工事をする前には、電気・ガス・水道の設備撤去が必要です。というのも、たとえば電気は電柱から家に電線を引き込んでいるので、それを撤去しなければいけません。また、ガスや水道も配管を通って家の中に供給されています。
そのため、解体工事を行う際は、このようなインフラ設備に関しては事前に事業会社へ連絡することが義務付けられています。詳細な連絡方法や連絡するタイミングなどは解体業者から指示されるので、その指示に従って問い合わせましょう。
解体工事着手
前項までが完了すれば、いよいよ解体工事に着手します。まずは、外構に本体工事によって崩れそうな塀などがあれば、その部分を先に撤去します。そして、本体部分に足場を組み、騒音や粉じん防止のために養生シートを覆うという流れです。
そして、室内・屋上・外観…の順番で解体工事をはじめていきます。ここからは施主の立場では何もできませんが、近所とのトラブル防止のために、以下は定期的にチェックした方が良いでしょう。
- 作業時間を守っているか
- 養生シートはきちんと設置しているか
- 作業員の態度は悪くないか
また、解体に伴い出る廃材処理も解体業者の仕事です。
土地の整地
解体工事が完了すれば、土地を整地します。というのも、解体が終わった後は土地は凸凹しており、そのままの状態だと売却にも支障が出ますし、建て替えるときも一度ならさないといけないからです。そのため、解体業者が重機を使うなどで、土地を整地して解体作業は完了となります。
見積もり依頼はナコウドを利用しよう
解体業者の見積もり依頼は、以下の理由でナコウドを利用しましょう。
- 解体業者に一括で見積もり依頼できる
- 専門の解体業者に依頼できる
- ナコウドが業者を厳選している
解体の見積もり依頼するときは、専門の解体業者に直接見積もり依頼した方が良いです。なぜかというと、ハウスメーカーや工務店などを経由すると中間マージンが発生することがあるので、専門業者と直接やり取りした方が安価になるからです。そのため、複数の専門業者へ一括で見積もり依頼できるナコウドを利用することをおすすめします。
まとめ

このように、40坪の建物であれば木造で112万円~鉄筋コンクリート造で184万円が相場費用になります。この費用を少しでも抑えつつ、質の良い解体作業をするためにナコウドを利用して優良な解体業者を選びましょう。この解体業者選びが、家を解体するときの最も重要なフェーズと言っても過言ではありません。